幼稚園からは、毎月1回ずつ2通のおたよりが配られます。幼稚園全体に配布される「杉並ようちえんだより」と各クラスに配布される「クラスだより」です。
杉並ようちえんだより
毎月月末頃に配布される「杉並ようちえんだより」。A3横サイズで、先生の800字程のコメント、その月の保育目標と予定表が載っています。保育目標は、全園児向けのもの、各学年に対するものが掲載されています。全園児向けのおたよりですので、先生のコメントは担任の先生ではなく、副園長先生が担います。
保育目標はそれぞれの学年と全園児向けに毎月1つか2つあります。12月の学年目標のひとつは、おゆうぎ会に関する目標です。
- 年少組:おゆうぎ会に喜んで参加する
- 年中組:おゆうぎ会では、発表する事の楽しさや満足感を味わう
- 年長組:おゆうぎ会に向けてクラスの皆で気持ちをひとつにし、やり遂げる達成感を味わう
各学年の保育目標を見比べると、一年の成長が見えてきます。これからの一年間でどのような経験を積んで、来年の今頃を迎えるのかな?そんな想像をしても楽しいです。
クラスだより
クラスだよりは担任の先生が作っています。「○○(クラス名)だより」です。A4サイズで、内容は「今月の活動」「誕生日を迎える子の紹介」「今月の歌の紹介」と、800文字程度の先生のお手紙です。
先生ひとりひとりのカラーが出るおたよりです。1か月間の子どもたちのできごとに触れている先生、なぜその活動を行っているのかの裏付けを伝える先生、季節のできごとや行事に触れる先生…先生は今月何を伝えてくれるのか、とひそかに楽しみです。
幼児期に大切にすべきことについて、紹介するおたよりがありました。小学校以降の暗記教育の在り方が問題になっていて、将来の学びのためにも幼児期にはたくさんの事柄に五感で触れ、感心することがとても大切だと紹介されていました。
冬になると日が短くなるということ
ミカンは甘くおいしくなること
木々は葉を落としてしまうこと、落とさない木もあるということ
鬼ごっこをすると寒さを忘れること
何も考えないで素通りしてしまいそうな日常に、ひとつひとつ向き合ってみると「なぜだろう」と考えたり、「わかった」と実感したり。「なぜだろう」と「わかった」が、子どもたちの更なる知りたい気持ちを大きく膨らましてくれます。先生はそんなことを考えながら保育活動をしているのか、と深く感心したエピソードでした。