【令和7年度】おゆうぎ会がありました

12月中旬の土日で令和7年度おゆうぎ会が行われました。数年前から園児が減少し、今年は初めて年長さんの人数が半減しました。昨年までを知っている保護者からは、「淋しいおゆうぎ会になってしまうのではないか」と、不安の声も聞こえていました。実際は、淋しさを全く感じない素晴らしいおゆうぎ会でしたよ。

年少さん

 年少さんはうた、リズム遊び、おゆうぎを行いました。おゆうぎは2チームに分かれて行いました。一人当たりの出番は3回です。

うた「キリンさん」

 初めてのおゆうぎ会でさすがに緊張しているのか、笑顔が見られる子はいなかったのですが、大きな声で堂々と歌う姿は立派でした。ちょっと舌足らずな歌声がとてもかわいかったです。

リズム遊び「野ばら」

 リズム遊びはカスタネット、タンバリン、トライアングルを持ってピアノの伴奏に合わせて演奏します。先生が叩くタイミングでそれぞれの楽器チームに合図を送ります。子どもたちは先生の合図を見逃さないように真剣です。小さいながらに責任感が芽生えているのだなと感じました。

 おゆうぎ「かわいいさくらんぼ」「ペンギンサンバ」

先生の言葉を借りると「ただただ可愛い『かわいいさくらんぼ』」と、「かわいくてつい一緒に踊りたくなってしまう『ペンギンサンバ』」。先生渾身の衣装もどちらもとてもかわいくて、幕が開いた瞬間から「かわいい!!」と言うパパママのとろけそうな声が聞こえました。パパママの声が聞こえたからか、子どもたちの表情の硬さもほぐれ、笑顔で踊ることができた子もいました。

年中さん

 年中さんは園歌、うた、リズム遊び、劇、おゆうぎです。園歌は幼稚園を代表して歌います。 

劇とおゆうぎはどちらか一つに参加します。どちらにするかは先生が決めています。劇に出る子の中で配役は自分たちで決めています。一人当たりの出番は4回です。

うた「ハッピーチルドレン」

 2回目のおゆうぎ会だからか、緊張しながらも楽しんでいる子が多かったです。笑顔で大きな声で歌っていました。

リズム遊び「ガボット」

トライアングル、タンバリン、鈴、カスタネット、鉄琴、ウッドブロックで構成されたリズム遊び。先生の指揮をよく見て上手に演奏していました。

劇「てぶくろ」

 とてもかわいい動物たちになった子どもたちが、手袋に入っていく様子がとてもかわいいです。どのシーンも一人、二人でセリフを言ってダンスを踊ります。ダンスに合わせた歌は出番を待っているこどもたちも舞台袖から歌って盛り上げていました。

おゆうぎ「伊賀の戦士ニンジンジャー」

 数年前は男の子が踊ったかっこいいおゆうぎです。ここ数年は男女混合チームで踊っています。衣装は忍者だし、ステージ内でクルクル移動して、スピード感もあってかっこよかったです。

年長さん

 年長さんは、幕をあける歌、劇、鍵盤ハーモニカ、ハーモニカ、ハンドベル、合奏、うたを行いました。劇は2種類で、子どもたちがメインで出演する劇を選んで、役を決めます。演目は本当に盛りだくさん。みんなでやり切って、本当に素敵でした。

劇「オズのまほうつかい」

 15分を超える劇ですが、テンポがとてもよくて見ていてあっという間でした。驚くことに、メインのキャストは7人。途中ダンスと歌だけサポートをする子が何人か入りますが、たった7人でセリフを回していました。

ミュージカルさながらの劇、衣装も物語の世界観を大切にしながらも子どもの個性を生かして作られていて、とても素敵でした。

劇「うらしまたろう」

 メインキャスト6人で進めるうらしまたろう。ナレーションを担当し、話を進める役回りの子も。こちらも一人一人のセリフの多さに驚きます。

竜宮城のタイやヒラメの舞い踊りで、「季節の窓」を紹介していました。1メートル四方位の大きな窓の絵も子どもたちが担当していたようです。

鍵盤ハーモニカ、ハーモニカ、ハンドベル、合奏、うた 

鍵盤ハーモニカ「乾杯のうた」、ハーモニカ「かえるのうた」「きらきらぼし」

 鍵盤ハーモニカは年中さんの3学期、ハーモニカは年長さんの1学期から少しずつ練習を始めています。みんなで合わせて上手にひいていました。

ハンドベル「クリスマスソングメドレー」

 全員でハンドベルの演奏に挑戦しています。一人2つ~4つ(2つずつ曲の途中で持ち替える)の音を担当しています。先生の指揮をよく見ていないと成り立たない位、テンポが速く複雑な展開です。

合奏「聖者の行進」

 鍵盤ハーモニカ、大太鼓、マリンバ、カスタネット、タンバリン、マラカス、鈴、トライアングルで構成されたジャズ風の合奏です。楽器ごとに音の大きさが違うため、複数の楽器を途中で持ち替えて演奏する子がいました。

うた「うたえバンバン」

 小学校の合唱定番曲の「うたえバンバン」(調べてみた所、小学校2年生の教科書に載っている歌のようです。)かっこよく歌いきり、おゆうぎ会の幕を閉じました。

 近年ネットニュースで『行事をしっかり行う事は負担を生じる』『行事は子どものためではない』『行事を行う事で、子どもが自由に学ぶことを奪い、成長を妨げる』など、行事に関して否定的な記事が投稿されるようになりました。

 果たして本当にそうなのでしょうか?子どもたちは楽しんで練習を重ね、みんなで協力して頑張る経験をし、本番をやり切る事で達成感を得ます。多くの子どもたちにとって成功体験になります。また、年上の子が立派なお手本になり、年下の子が「あんなふうにできるようになりたい」と目標にして努力するきっかけになります。

 小学校に進学すると、日々の授業もあるため、行事に専念する事は少なくなります。似た行事があっても人数が多いため、出番も極端に少なくなります。幼少期に自分が主役になる経験ができる事は、将来の糧になると私はおゆうぎ会を観て感じました。

 

さて、次回は杉並幼稚園のパパママにインタビューしたおゆうぎ会の感想をご紹介します。