季節の行事~梅もぎ

杉並幼稚園の日々

5月末頃、園庭にある梅の木で梅もぎを行いました。杉並幼稚園では毎年恒例の季節行事です。しかし、昨年は全国的に天候による不作で、梅の実が実らなかった年。残念ながら幼稚園の梅の木も実りがほとんどありませんでした。今年はしっかりと大きな実がたくさん実り、無事梅もぎをする事ができました。

梅もぎ①収穫

幼稚園の梅もぎは、年長さん、年中さんが大きなシートを広げて持つところから始まります。先生が二人がかりで梅の木の上から実を採ると、シートめがけて投げ込みます。意外と威勢のいい投げっぷりで、子どもたちはシートから梅の実が落ちないように一生懸命です。

梅の実を落とし終わると、次に子どもたちがシートの上の梅の実をかごへ移します。特に年中さんが我先にと、興奮してキャーキャーしながら実を採ってはかごへ移す姿が可愛かったです。

年長さんは一昨年は年少さんとして、当時の年長さんを応援していました。今回は、自分たちに与えられたお仕事です。この作業は力仕事でもあるため、特に男の子から「がんばるぞ!」と言う意思が伝わってきました。

シートを持って待機する年長さんと年中さん。ちなみに年少さんは座って応援しています。

梅もぎ②下準備

杉並幼稚園の梅もぎは、収穫だけでは終わりません。最後は、みんなでおいしく梅ジュースにしていただきます。今日のうちに子どもたちが行うのは、梅ジュースを漬けこむ下準備まで。

そこで、収穫した梅の実は、テラスまで運び下準備です。

今度は細かいお仕事になるため、年長の女の子がメインで作業します。梅の実の汚れを落とす作業と、千枚通しを使い、梅の実のへたを取り除く作業です。
千枚通しを使う作業はなかなか難しく、たくさんの梅の実のヘタを取り続けるのは根気がいる作業です。それでも一生懸命、器用に作業していて関心します。

他の季節行事とは異なり、梅もぎは時間がかかるし、単調な作業です。年少さん、年中さんはつい飽きてしまい、自然と自由遊びに。それでも年長さんは最後まで自分たちのお仕事として、責任を持って取組みました。

このあと、園長先生が大きな瓶にお砂糖やお酢、はちみつと一緒に漬け込み梅ジュースにしました。

2週間くらい経ったら飲み頃に。冷たいお水で割って頂きました。

甘くて酸っぱい梅ジュース。年少さん、(昨年実施できず初めての経験になる)年中さんは初めての味に驚く子も。でも「おいしい!」と言って何杯もお替りする子もいたそうですよ。

子どもたちが頂いた翌週に保育参観だったこともあり、今年は保護者も味見をさせて頂きました。酸味もあるけど優しい甘さもあり、さわやかで美味しかったです。

最後まで責任を持ってお仕事をしていた年長さんの姿は、年中さん、年少さんの目にはどのように映ったのでしょうか。かっこいいな、すごいなと感じた子も多いハズ。きっと来年、再来年自分が年長さんになった時、同じようにかっこよく成長してくれる事でしょう。