【令和6年度】杉並幼稚園のおゆうぎ会が開催されました

12月14日(土)、15日(日)の二日間でおゆうぎ会が開催されました。保護者の観覧日が2日に分けられ、子どもたちは2日間同じ演目を行います。園長先生の総評通りとても素晴らしいおゆうぎ会でした。

年少さん

リズムあそび、おうた、おゆうぎを行いました。

リズム遊び

すず、タンバリン、カスタネット、トライアングルに分かれて、ピアノに合わせて演奏します。先生の指揮をしっかり見て頑張っていました。

おうた

大きな声で笑顔で歌う事ができました。年少さんが歌詞を覚えて歌うのはとっても大変です。子どもたちが堂々と歌えるよう、先生の工夫が光ります。1番と2番で違う所など、歌詞にちなんだイラストを見せて指揮をしていました。

おゆうぎ

2つのグループに分かれていました。一つはクリスマスを連想するおゆうぎ、もう一つは動物に変身してのおゆうぎでした。どちらも年少さん特有の可愛さが最大限に発揮された演目でした。

年中さん

リズム遊び、おうた、おゆうぎ、劇を行いました。

リズム遊び

すず、カスタネット、タンバリンに加え、鉄琴とウッドブロックが使われていました。年少さんよりも楽器が増え、先生の指揮が複雑です。楽器によってはひとりで担当する事になるため、更に緊張するのだろうなと思います。

おうた

年中さんの演目に加え、園歌も歌います。どちらも指揮はなく、先生のピアノの伴奏だけで歌っています。大きな声で笑顔で歌っているのが印象的でした。

おゆうぎと劇

例年、おゆうぎと劇のどちらかのグループに分かれるのですが、今年度は少し違いました。劇中の舞台装置の移動を行う黒子隊(全身黒い衣装で登場)、劇中歌は舞台袖で全員で歌っていたようです!舞台に立つ子どもたちは初めての劇とは思えない位に堂々としていました。クラス一丸となって盛り上げた劇は、とーっても素敵でした。

おゆうぎはお祭りの踊りでした。最初は体だけで表現し、途中から両手にバチを持って踊りました。ステージの中央に集まり円陣を組んで踊ったりと難しい動きが入っていて、年少さんからの成長を感じます。

ちなみにおゆうぎと劇のどちらをやるかは先生が決めていますが、劇の中でどの役をやるかは子どもたちと相談をして決めているようですよ。

年長さん

合奏、合唱、劇を行いました。

合奏

鍵盤ハーモニカで1曲、ハーモニカで2曲、様々な楽器を使った合奏が3曲でした。鍵盤ハーモニカは年中さんの3学期から、ハーモニカは年長さんから練習してきた楽器です。副園長先生の指揮、担任の先生のピアノの伴奏に合わせて全員で演奏をしました。

合奏は、担任の先生の指揮、副園長先生のピアノの伴奏に合わせてハンドベル、カスタネット、タンバリンで1曲を演奏しました。続いて、ハンドベルの子たちが担当するベルを代え、カスタネットの子たちがトライアングルに、タンバリンの子たちが鉄琴に代わって1曲を演奏しました。更にトライアングルの子たちが鍵盤ハーモニカ、ハンドベルの子たちがハーモニカ、小太鼓、大太鼓、タンバリン、カスタネット、トライアングルに分かれて演奏でした。曲数も増え、自分が担当する楽器も増えとても複雑です。

きっとたくさん練習を重ねたのでしょう。どの子も本当に堂々としていて、自信に満ち溢れていました。

合唱

おゆうぎ会の始まりを期待させる歌と、合奏の流れからの2曲がありました。合唱ではグループに分かれて別のメロディーを歌いあう場面も。とても難しい表現を先生の指揮で上手に歌い上げていました。

ちなみに、今年は合奏と合唱はある有名な映画がテーマでした。先生と子どもたちで映画のセリフを表現している場面もあり、伝わってくるものがありました。ストーリーの世界に入り込んだ観客の中には涙を流す姿も見られましたよ。

劇は二つです。日本のお話と世界のお話を行いました。日本のお話は有名な落語。世界のお話も誰もが知る名作。それぞれなんと20分近い演目です。

日本のお話は、子どもの幸せを願い、とても長くてありがたい名前をつけた親子の話。この長い名前が何度も出てくるのですが、間違えることなく言い切るのにびっくりしました。また、落語らしく笑いもばっちりでした。

世界のお話は、ミュージカル劇のようで、役柄にぴったりのすてきな歌と踊りがたくさんありました。誰もが子どもの頃からよく知っているお話ですが、オリジナルの作品として楽しめました。

先生がたによるオリジナル脚本、演出で子どもたちの個性が光っていました。劇はどうしても主役とわき役と受け止めがちですが、杉並幼稚園の劇ではどの子も主役。どの子にも見せ場があるのが素晴らしいと毎年感心してしまいます。

どの子も主役の2時間あっという間のおゆうぎ会

今回は杉並幼稚園のおゆうぎ会をしました。驚くほど完成度が高いおゆうぎ会は、子どもたちの頑張りだけではなく、先生がたの丁寧なご指導と準備があっての事。考えれば考えるほど忘れられない行事の一つです。

別の投稿でご紹介した保護者のコメントにもありましたが、小学校の行事がシンプルになる傾向の中、長い期間をかけて丁寧に準備をし、多くの観客の前で披露する経験はとても貴重です。

子どもたちは年少さんから3回繰り返し経験する事で、練習と本番で、多くの事を学びます。例えば練習を繰り返す中、まず自分がどうやったらうまくできるだろう?とたくさん考えますし、できるようになったら嬉しいです。さらに、先生やお友達と一緒に作り上げる楽しさも知ります。本番では、うまくいったらまず自分が嬉しいと考えるし、達成感を得ることができます。たくさんの人に褒めてもらったら自信にもつながります。

保護者にとっても楽しみな行事の一つですが、子どもたちにとっては楽しいだけではなく、多くの事を学び経験する行事なのです。